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七人の侍について

2005/08/12 01:53
先ず、三船敏郎が演じる菊千代が非常にコミカルだった。

7人とも個性が異なる武士であり、黒澤が人物描写に手間暇をかけた作品であるが、宮口精二、木村功、志村喬が秀逸だった。宮口は本来、温厚な人だったらしいが、黒澤映画では、やくざや侍といった勇ましい役が多い。彼の無口なキャラクターが武道や仁義の世界を感じさせたようだ。木村は、すでに30過ぎていたのに17歳を演じて、津島恵子と恋をしていたり、子供扱いを受けていた。戦おうとして尻餅をついたり、子供扱いや志乃との仲を問われうぶになるところは巧かった。志村喬は「生きる」を見た後に「七人〜」を見ると、その変貌振りに感嘆の声をあげてしまいそうだ。

三船敏郎というのは台詞の言い回しが拙い、声が電波に乗りにくい。と言われているが、なぜ、あんなに存在感とか役に入り込んで生き生きしているのだろうと思う。ひょっとしたら、赤ひげ以降、黒澤が三船を使わなくなったのは、三船が巧くなったから、三船のギラギラ感が無くなったから、そうなったら、黒澤の望遠レンズによるアップを使わない撮影法では三船の存在が縮んで黒澤のアイデンティティで三船を生かせなくなったから三船を使わなくなったのだろうか?事実、赤ひげを見るとそこには、貫禄の在る巧い役者になってしまっている三船がいた。

ストーリー的には、歌舞伎時代劇からの脱却を目指しただけあって、装束についての時代考証はしっかりしているが、戦国時代に、武士と農民が身分的に別れていたことも、居合の達人がいたことも江戸時代の本をネタに書いたので起きたことなのだろう。

人物に感情移入しにくいといわれているが、黒澤の撮影法全般と関係があるのではないか?
アップが少ないのでその分、どうしても見る側が腰を据えて、落ち着いて見てしまうというのが彼の撮影法の欠点なのではないか?

今、リメイクするのは難しいが、土屋義男を長老にして、大杉連、寺島進、妻夫木聡、坂口憲二、辺りを侍にしたらいけるのではないか?しかし、今作ったところで、その映画に存在意義はほとんど無いといえるので、その面から見て、リメイクはあり得ないとも言える。                  
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